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■シェルナース効果調査事例
at the end of summer 夏の終わりに・・・
夏も終わりが近づいた8月末、岡山県倉敷市から車を走らせること約8時間、静岡県に入った私たちは期待に胸をふくらませていた。それというのも、ここ静岡県の調査では5ヶ月前の3月末に大型のヒラメやカンパチが確認されており、時期が違うとはいえ今回も何かすばらしい出会いがあるのではないかとの期待感からであった。しかし、私たちを出迎えてくれたのはヒラメやカンパチではなく、日本人が最も愛する魚の王様「マダイ」の子供たちであった。
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基 種 |
シェルナース1.8型 |
設置水深 |
30m |
調 査 日 |
平成12年8月30日 (1年6ヶ月経過) |
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魚礁周囲には調査の約2週間前に放流したと思われる全長6cmのマダイ当歳魚が多数確認できた。マダイ当歳魚は魚礁の周囲1m程度の範囲に多く見られ、それ以上魚礁から離れた場所ではあまり見られなかった。鉛直方向には海底から50cm程度までの層に多く、特に底板コンクリート周囲や底板コンクリート上に多数蝟集していた。 |
マダイ当歳魚には海底をついばむ行動が見られた。特にダイバーが巻き上げた砂には多数の当歳魚が蝟集し、海底をついばむ行動が見られ、魚礁周辺の海底付近を「餌場」として蝟集していると推察された。
また、昨年の放流個体と思われる全長18〜20cmのマダイ1歳魚も確認できた。それらは当歳魚よりもさらに魚礁から離れた場所にまで見られ、特に魚礁から5m程度までの範囲に最も多く分布していた。また、中には魚礁間(シェルナースからシェルナース)を移動し、海底をついばむ個体も観察できた。
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シェルナースに蝟集するマダイ1歳魚 |
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シェルナースに蝟集するマダイ当歳魚 |
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