香川県海域にて私たちは1ヶ月に1回のペースでシェルナース(タコ型)の調査を行っています。沈設して1年、シェルナース 1基につき1〜3個体のマダコが年間を通じて確認することができます。この海域ではマダコの産卵は春と秋に行われますが、水温の関係からか春に産卵したタコの方が抱卵※期間が長いように思われます。今年の2月、シェルナースのタコツボに綺麗な乳白色の卵を産卵したマダコが、その後5月末までの約4ヶ月間、ずっと卵を守り続ける様子を見ることができました。このように長期間抱卵している状況を見るのは初めてで、マダコの「子を守り」そして「誕生させる」パワーとは本当に凄いものだと感動しました。
そして、5月末の調査では孵化の瞬間に立ち会うことができました。稚ダコは元気よくタコツボから出て、新たなスタートを迎えていました。「大きくなったら シェルナース に帰っておいで!!」
※産卵から孵化まで親ダコは飲まず食わずで卵の世話をします。
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