JFシェルナース
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貝殻で作られた魚礁「JFシェルナース」により、貝殻が微生物や小型動物の棲みかとなり魚を育て、海を育みます。海のものを海に戻す、これぞ大自然の法則。

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■シェルナース効果調査事例
   海洋建設株式会社がマダコを追い続けてはや四半世紀、タコだけでも数百、いや数千個体は見てきたでしょうか?多くのタコを見てきた私たちですが、香川県に沈設されたシェルナース(タコ型)の調査でマダコの生命に対するパワーをこの目で見ることになったのです・・・。
  −香川県の事例−
基  種 シェルナース (タコ型)
設置水深 7〜10m
沈 設 日 平成12年7月27日

   香川県海域にて私たちは1ヶ月に1回のペースでシェルナース(タコ型)の調査を行っています。沈設して1年、シェルナース 1基につき1〜3個体のマダコが年間を通じて確認することができます。この海域ではマダコの産卵は春と秋に行われますが、水温の関係からか春に産卵したタコの方が抱卵期間が長いように思われます。今年の2月、シェルナースのタコツボに綺麗な乳白色の卵を産卵したマダコが、その後5月末までの約4ヶ月間、ずっと卵を守り続ける様子を見ることができました。このように長期間抱卵している状況を見るのは初めてで、マダコの「子を守り」そして「誕生させる」パワーとは本当に凄いものだと感動しました。
   そして、5月末の調査では孵化の瞬間に立ち会うことができました。稚ダコは元気よくタコツボから出て、新たなスタートを迎えていました。「大きくなったら シェルナース に帰っておいで!!」
      ※産卵から孵化まで親ダコは飲まず食わずで卵の世話をします。
2月:抱卵マダコ
(卵は乳白色)
5月:抱卵タマゴ
(卵は発眼している)
5月:孵化したばかりの稚ダコ

   シェルナース(タコ型)には貝殻パイプを設置し、餌生物の調査も行っています。パイプの中にはエビ・カニ類が非常に多く見られ、何と!小型のマダコも潜入していたりします。
   また、シェルナース(タコ型)は特有の形状、餌料培養効果により、マダコだけでなく魚類にも多く利用され、年間を通じて多種多様な魚が確認されます。特にカサゴメバルは礁内外で幼魚から成魚まで幅広く見られます。また、冬場にはクロダイが越冬のため礁内部に密集する様子も見られました。
幼ダコ出現! メバル幼魚の群れ 越冬するクロダイ

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