平成14年5月24日〜26日、鹿児島大学水産学部において平成14年度 日本水産工学会 学術講演会が開催された。弊社では、現在力を入れて取り組んでいる藻場造成に関する研究として「基質によるカジメの固着力の変化」という調査結果を報告した。
この研究では、シェルナースのメッシュパイプ(餌料培養基質)と平坦なコンクリート面に着生するカジメの固着力を比較している。それによると全長40cm程度のカジメの場合、メッシュパイプに着生したカジメの固着力はコンクリートに着生したものの約1.4倍に達することがわかった。
固着力はカジメが生長すればするほど大きくなる。前ページの藻場造成システムにより種苗の仮根をいち早くメッシュパイプに着生させれば藻場回復の期待は大きくなる。
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平成14年度 日本水産工学会 学術講演会 講演論文集 P.65〜68
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