Weekly Column.3 【2005.03.18】 |
「終わりの無い物語」
歳をとるに従って読書に割ける時間も少なくなってきました。
必然的に読む本を選ばなければならない状況になるわけで、好き放題に読書に時間が割けた学生時代を懐かしく思ったりする今日この頃。
そんな中で単純に娯楽でしかない小説の類は選択から外れていく傾向にあるわけですが、読み続けている小説が一つだけあります。
栗本薫の「グインサーガ」という小説がそれです。
これを読み始めたのが約20年前。第一巻の発売が25年前くらいだったかと思います。
「年間5冊刊行、全100巻」という計画で始まったこの小説、先日99巻が発売されまして、外伝19冊と併せて現在118冊が刊行されています。
途中十数冊に渡って主人公が出てこない部分があるとか、作者がミュージカルに没頭し始めると状況説明が全て登場人物の台詞になってしまうとか、まあ色々ありましたが20年も読み続けた小説があと1冊で100巻を迎えるということで1読者として感慨もひとしおといったところ………なのですが。
99巻の内容から考えて、どう考えてもあと5冊は書かないと話が終わりません。下手をすると完結は120巻くらいになりそうな勢いです。
作者のコメントからも簡単に終わらせる気が無いことが明白で、しかも性質が悪いことに話が面白くなってきてるから止められません(笑)
ここまで読んだからにはもう意地でも最後まで読みますが…話を完結させるまでちゃんと書いてくれることを祈るばかりです。
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