Weekly Column.4 【2006.02.24】 |
私は美味しいものを食べるのが大好き。でも結婚してほぼ毎日食事をつくる立場になると、自分の料理の味付にはあきてしまい(そんなに大したものは食ってないという声が聞こえてきそうだが)、やはり外食がとても楽しみだ。自分でつくらなくて良い + 人が作ってくれる、というダブルの嬉しさ。そこまでに味にうるさいという訳でもないので大体何でも美味しくいただけるのだが、やはり私なりのランク付けがある。その基準はとても簡単で、もう一度ここに食べに来よう!と思わせてくれる場所が、ミシュランでいえば☆5つ、なのだ。最近だとそれはお肉屋さんのあげたてのコロッケであったり、地元広島キャベツたっぷりのお好み焼きであったり、山奥で偶然発見した店の地鶏鍋であったり、昔ながらの洋食屋のオムライスであったり、牧場しぼりたてソフトクリームであったりする。(ちなみに美味しいものを食べているとき、私は自然に目をつむっていることが多い。幸せをかみしめているのだ。)
しかし今、一番美味しいものはと聞かれたら、それはやはり母親の作ってくれる食事だなあ、と思う。
何十年も家族のために毎日毎日、考えてみるととても大変なことだっただろうと思う。たまには手抜きをしたり休みたい日もあったにちがいないが、祖父母と同居していた私の母はそれが許されなかったのだろう。食事がでてくるのをあたりまえのことだと思っていた私は、恥ずかしいことだが親元をはなれ、同じ道を歩みだした今頃になって、初めてそのことに対しての感謝の気持ちがわいてきた。今週末実家に帰って、久しぶりに母の料理を食べるのがとても楽しみだ。そのときには「お母さんの作ってくれる料理はいつも美味しいよ」と伝えようと思う。
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