Weekly Column 【2006.11.24】 |
先日久しぶりに感動する映画を観た。
現在上映中の○ゥモロー・ワールド(私としては原題のCHILDREN OF MENの方が内容に沿うと思ったが)という映画で、舞台は西暦2027年近未来。少子化どころの騒ぎではなく、最年少が18歳(つまり18年間、原因は不明だが子供が生まれていない)という設定で、安楽死薬なるものが政府から配給されるような時代。未来に希望が持てない人類は争い退廃の一途をたどっていくのだが、奇跡的に妊娠した1人の女性を守る為・・・というストーリー。上映時間にちょうど良いし観てみる?くらいの軽い気持だった。
全体的に暗いトーンの英国映画で、最初はたんたんと物語がすすんでいく。(それでも私的には見所が多かった)終盤に銃撃戦から逃げるシーンがあるのだが、ハンディカメラによる撮影で主人公を追い続ける数分間は、これまで観たどのシーンよりもリアルだった。
そして激しいそのシーンの後に、ほんの短い時間だが心がゆさぶられるシーンが続く。とても静かな短いものなのだが、子供の誕生というものは本当に感動的なことで、周囲に与える影響ははかりしれないのだなと、涙がとまらなかった。
(隣で見ていた主人も泣いていた。余談だが彼が泣いたのを、私はそれまで1度もみたことがない)
私には出産の経験がない。そして子供が欲しいと、これまではあまり思ってなかった。
それでも最近感じることは、周囲の先輩方の話を伺うにつけ、妊娠して出産し、育てていくということは、本当に大変だけれども素晴らしい価値あることだということ。子供を生みたいという気持を後押ししてくれる、素晴らしい映画に出会えて本当に幸せだ。
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