JFシェルナース

貝殻を充填したメッシュパイプを組み立てて作られた魚礁「JFシェルナース」は、リサイクルの推進に繋がると共に、微生物やさまざまな小型動物の生育の場を供給し、里海の創出と生物多様性の向上に貢献します。また貝殻の持つ生物増殖機能が漁場の水産環境整備に寄与します。JFシェルナースの開発・製造の他、魚礁漁場調査を行う海洋建設株式会社。

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トップ > スタッフのつぶやき > 2009年05月号

 Weekly Column  【2009.05.29】
ダイバーに対するよくある質問

私がダイバーの時に、よく受ける質問を整理しました。
  1. このボンベでは、どのくらいの時間潜れますか?
     水深、海の状態、作業内容にもよりますが、10リットルのボンベを使用し、水深10mで40分程潜水できます。
  2. 潜るのに資格はいりますか?
     労働安全衛生法の規定に基づき、潜水士免許(国家資格)が必要です。ちなみに私はテキスト購入後、3年後に合格しました。
  3. サメに噛まれたことある?
     船上から小さなサメは見たことありますが、まだ噛まれたことはありません。
  4. 寒くないですか?
     冷たいと感じますが、寒くありません。
  5. また丸くなったんじゃないの?
     丸く感じても、ほっといてください。

 Weekly Column  【2009.05.22】
   沈黙の世界?

   海中は沈黙の世界であると言われますが、実際は様々な音がします。
   例えば、数百mも離れた場所を通る船舶の音、水中では大きく響くので頭上を通過しているような不安な気持ちになります。遠くで杭を打っている工事が行われている時、水中ではコーン、コーンと付近で作業をしているような大きな音がします。また大型の魚類がダイバーと出くわしてひるがえる時にも、ドーンという音が鳴ります。
   シェルナースでは、パチパチという小さな音がします。この音は天ぷらを揚げる音によく似ていることからテンプラノイズと言われ、テッポウエビ類などによって作られているそうです。これらの動物が多く生息している海域や構造物ほど、音が大きい傾向があります。この音は撮影した調査ビデオの音声からも確認できますので、蝟集した魚の映像とともに音声も楽しんでください。

 Weekly Column  【2009.05.15】
   潜水業務には地元の漁業士の方の協力が必要です。

   私たちが主に潜水している瀬戸内海は、潮汐の干満の差が大きく、島があちこちに多くありますので、潮の流れが複雑で速いことが特徴です。深さにもよりますが、ダイバーが頑張って潜水できる流速は20cm/s程度ではないでしょうか。
   安全、確実に潜水を行うため、事前に潮汐表で現場の流れが緩やかになる日や時間を確認するのですが、実際は予想と異なっていることがよくあります。また、数百mしか離れていない場所においても流れの緩やかな時間が長い場所と一瞬しかない場所があり、潜水する場所の順番をよく検討しなければなりません。このような時に相談するのが、地元の漁業士の方々です。漁業にも潮との関わりが大きく、地元の海の状態を詳しくご存じだからです。
   また私たちは、船上から見えない海底の調査対象をGPSや魚探を使用して探します。漁業士の方は使用されている漁具の感触などから海底状況を把握されており、GPSや魚探のほかに山立て(陸上の山や構造物の重なり具合)でも位置を記憶されています。この山立てを使用して調査対象を探してもらうと、短時間でズバリという位置に連れて行ってくれます。
   漁業士の方々、今後もご協力をよろしくお願いします。

 Weekly Column  【2009.05.08】
   潜水時の装備品(重器材以外のもの)

   私たちが潜水を行うときの装備品とその機能を紹介します。
  1. マスク(水中メガネ)・・・水中視界を確保し、目や鼻に水が入るのを防ぐもの。視力が悪い場合は、度を入れることが可能。ストラップをつけずにマスクを顔に当て、息を鼻から吸って離れないものがよいそうです。私はマスクの上から鼻をつまんで耳抜きがしやすいものが好きです。
  2. フィン(足ヒレ)・・・大きな推進力を作り、移動するためのもの。大きいものは長時間の遊泳に疲れてしまうことがあるので、私は少し小さく柔らかめのものを使用しています。
  3. スーツ・・・私たちは季節によってスーツを使い分けしています。
       ジャージスーツ:ゴム製のスーツ生地の表面(スーツ内外の両方)に薄い布が付いているので、丈夫で着用しやすい。スーツ生地(ゴム製)と肌の間に布があるので、海水が入りやすい。布に海水を吸収しているので水切れが悪く、風に当たると冷えやすい。主に夏期に使用。
       かぶりスーツ:ジャージスーツと異なり、ゴム製の生地に布が付いていない。だから、破れやすいが、水切れはよい。また、着用時に滑りが悪いため、予めスーツ内部にパウダーを振って散布する必要がある。一方、肌と直接スーツ木地が接しているので中に海水が入りにくい。このようなことから、ジャージスーツよりも保温性が高いので、夏期以外の季節に使用。
       ドライスーツ:動きやすい服を着た上からスーツを着用する。内部には海水は入らないので保温性が高く、主に夏期以外の季節に使用。スーツの脱着が比較的容易であるので、短時間の潜水時にも使用することがある。しかし、他のスーツに比べてゴワゴワしているため動きにくく、潮流の影響を受けやすい。
  4. ブーツ・・・主に足首から下の部分を保護するもの。夏期用とそれ以外の季節で使用するものがある。それ以外の季節で使用するものは、外部からの海水の進入が少なく保温性が高いが、保管時に乾燥しにくいためブーツ内部がとてつもない香に変化していることがある。
  5. ウェイト・・・体重の1/10位の鉛をベストやコシのベルトに取り付けて使用。作業水深の圧力によってスーツの浮力が変化するので、潜水前に水深を確認しウェイトの調節を行う。
  6. スノーケル・・・主にスキューバ潜水であるので、あまり使用しない。スノーケルを使用する場合は、太くて短いものがよい。また、下部に溜まった海水を容易に吹き出すための弁が付いているものがあるが、個人的には単純構造が好きなのであまり選ばない。

   ※ 重器材とは、レギュレター、BC、ダイブコンピュータなどです。

 Weekly Column  【2009.05.01】
   私はダイバー

   私はダイバーとなって10年が経過しますが、素潜り歴は遙かに長く20年は経過しています。ダイバーになってよかったと思うことは、好きな海とともに生活ができること、他の方が経験しにくいことを経験できることなどです。辛いことは、体調が少々悪くても水に入ること、クラゲなどの危険生物に攻撃を受けたりすること、仕事であることです。
   私が潜水して行う主な業務は、海洋生物の観察と造船所に入ってくる大きな船の誘導作業であり、前者は四季を感じることができ、後者は作業後の達成感があるので、楽しんでダイバーを行っています。

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