Weekly Column 【2010.05.28】 |
皆さん、こんにちは。
気がつくと、このコラムで家族のことばかりを書いてしまい、結局、仕事のことはまったく書けませんでした。最後くらいは仕事のことをと思いましたが、どうせなら、しめくくりも家族のことを書かせていただきます。
夫婦ともに精神的に辛かったときのことです。
どこの家庭にもあるのかもしれませんが、乗り越えなければならない波がきていたのだと思います。
私の実家に、家族で相談をしにいったのです。
その帰り道、突然、車の中で娘が話し始めたのです。
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あのなあ、おかあさん。
天の神様がなあ、おっぱいの中に
100点の勇気を入れてくれること知っとる?
それをなあ、人間は一生懸命に使わないといけんのじゃ。
ちょっとだけ使うんじゃなくて、
もらった分だけ全部つかわんといけんのじゃ。
保育園でご飯を一生懸命に食べんかったことは、
100点の勇気を全部使わんかったからなんじゃ。
じゃから、おかあさんが すごく怒った。
おうちに 悪い子はいらんと言われて
めっちゃ、悲しかったんじゃ。
もう、三人で暮らせんのかと思うたら、
どんどん涙が出て 悪いことじゃったなあと思うたんじゃ。
それでな、人間はなあ、なんでもかんでも
一生懸命にせんといけんのじゃなと思うて、
こっちゃんには、もうわかったんじゃ。
じゃから、おかあさんが、痛いときとか辛い時とか困った時には
こっちゃんのおっぱいをおかあさんのおっぱいにくっつけて
100点の勇気を分けてあげることにしたんよ。
こっちゃんの100点の勇気が少のうなってもな、
天の神様が「こっちゃん、いいことしたね」
って、またすーっと、100点の勇気を入れてくれるんよ。
100点の勇気はな、手のひらの形で木でできとるよ。
大人には見えんけど、
こっちゃんだけに見えるようになっとるんじゃ。
天の神様がそう言うとった。
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私たち夫婦は子供がどこかで聞いた話をしているだけだろうと思いました。
しかし、保育園で聞いた話でもないし、絵本にあった話でもなかったのです。5歳の子供が創作をした話とはとても思えませんでした。
結局、話の出所はわからないままなのですが、私たち夫婦は、娘の話を言葉通りに信じることにしたのです。私たちの姿を見て、娘がきっと、勇気をくれるために話してくれたのでしょう。
この話を保育園ですると、園長先生もいたく感動してくれたそうです。
私のコラムもこれが最後になりました。
次に順番が回ってきたときには、もう少し成長した娘の話ができると思います。
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