貝殻で作られた魚礁「JFシェルナース」により、貝殻が微生物や小型動物の棲みかとなり魚を育て、海を育みます。海のものを海に戻す、これぞ大自然の法則。
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シェルナースNEWS
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■シェルナース効果調査事例
In the Middle of Winter 真冬の瀬戸内
20世紀が終わり21世紀になって1ヶ月が過ぎようとしていた1月の終わり、私たちの地元、岡山県では水温8℃前後という調査環境が続いていた。ドライスーツを着ているとはいえ、さすがにこの時期の調査は寒い。こんなに寒いのでは魚たちもどこかにこもっているのではないか?ということで県内のシェルナースで越冬する魚類(特にクロダイ)をターゲットに調査を実施した。
−岡山県の事例−
基 種
シェルナース2.2型
設置水深
5m
調 査 日
平成13年1月31日 (1年2ヶ月、2年2ヶ月経過)
シェルナース内部に定位するクロダイが確認できた。クロダイはダイバーが近づくと周囲へと逃避する傾向が見られたが、いくつかの個体は逃避行動を示さず内部を遊泳しつづけていた。
クロダイは最も多い魚礁で5個体確認された。確認されたクロダイは全長40〜50cmの個体が多く、2個体以上で蝟集している場合はかたまって定位する様子が見られた。このことから、今回確認されたクロダイはシェルナースを越冬場所として利用している可能性が強い。
平成12年4月に周辺海域から採取したホンダワラ類(母藻)の移植を行ったシェルナースには移植種の群落が形成されていた。
シェルナース内部に蝟集するクロダイ
シェルナースに着生したアカモク等
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