なかなか難しいと言われる藻場の造成。その混沌とした問題にシェルナースが一つの光明を見いだしたかもしれません・・・。 |
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前回ご紹介致しました“クロメクログロ”今治市シェルナース! 1年半経過時で魚礁1基のクロメが44kg(湿重量)もあったのですが、その2ヶ月後には、さらに倍の92kg(湿重量)にもなっていました。最近、肥えてきた私の体重すら超えてしまう凄さ、まさにシェルナースは「藻場のゆりかご」なのではないでしょうか? |
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採取した シェルナース1基分の海藻 |
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今まで引き揚げた海藻類の乾燥重量の変化よりクロメが7月、ホンダワラ類が4月に最大量になることが分かりました。その結果よりこれら海藻が着生することによって今問題になっている温暖化ガス(CO2)に由来する炭素や栄養塩である窒素などを固定するといった水質浄化に寄与していることが分かりました。さらにシェルナースに着生するクロメは最大でもまだ2歳であり、今後の生長で更なる効果の増大が期待されます。また、本調査で海藻類の着生量と魚類の蝟集量の関係が明らかとなり、海藻類が多く着生することで、蝟集魚類量が増加することも分かりました。 海藻の着生効果ってすごいですよね! |
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クロメ、ホンダワラ類の乾燥重量の変化 |
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乾燥させたクロメを 測定する調査員 |
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今治市以外でも今回ご紹介した広島県豊浜町を始め、石川県七尾市、三重県紀勢町において海藻類の着生が新たに確認されました。海藻を育て、付着動物や魚介類も育てるシェルナース。皆さんにはこの光明が見えましたでしょうか? |
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着生するホンダワラ類 (石川県七尾市) |
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