創刊号でも紹介した三重県のイセエビが、緩やかに曲げた腹部に鮮やかなオレンジ色の卵を抱えていました。シェルナース の内部ではイセエビ約20個体が密集しており、新しい生命の誕生をみんなで待ち望んでいるようでした。母イセエビは体長20〜25cm程度の個体が多く、頻繁に脚などを動かして卵の世話をする様子が観察できました。
イセエビの産卵期は、海域によって異なりますが4〜10月、盛期は5〜8月です。卵は1〜1.5ヶ月で孵化し沖合で海中を自由気ままに浮遊します。そして、1年くらいでまた沿岸に帰ってきて、体長2p程度のプエルルス(ガラスエビ)に成長し、親エビと同じ底性生活に入ります。
今頃、シェルナース で生まれた子供たちも沖合ですくすくと成長し、我が家の食卓にのぼる日も・・・、来ないかなぁ〜。
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